Pシステムとは、より少ないエネルギーで高い乾燥効率を実現するシステムであり、最適な乾燥環境を得るため、生ごみの乾燥状態を制御するプログラムを盛り込んでいます。従来は、固定時間での乾燥処理でしたが、Pシステムを採用することで、最適な乾燥処理状態を見極め、動作を停止することで余計な乾燥時間がなくなり、電気代が節約でき、かつ短時間で乾燥します。
Pシステムを採用するため、生ごみの乾燥に最適な空気の供給方法、排気量、排熱エネルギーの回収、内部形状を工夫し、製品の軽量化、小型化、低騒音にもこだわって設計しています。
※PPC-01の開発時に4項目の特許(特許第5060669号)、
PCL-31の開発時に15個の項目の特許(特許第5959129号)を取得しています。[生活になじむこだわり]
採用している低出力ヒーターは、ドライヤーの約10分の1の出力150WのPTCセラミックヒーターです。60℃から80℃に温められた空気が、処理物に向けて送風されます。低い温度で乾燥を可能にするため、処理室内の空気の流れは最適化されています。
キッチンから生ごみの臭いがなくなります。脱臭フィルターに使用されてある活性炭材料の調合パターン、 排気される風の流し方を解析し、フィルター内部の隅々まで空気が行き届くように設計しており、脱臭性能、脱臭フィルター寿命も最適化されています。
[独自の脱臭ユニットでにおわない]
家庭内で深夜でも気にすることなく使用できるように、運転音の大きさを約36dBAと低騒音設計としました。ファンの回転数、ファンと消音壁の位置、空気の流し方、吸振材の形状等をこだわって設計しています。
※〈試験機関〉香川県産業技術センター[深夜に使える静音性]
製品からにおいを漏らしません。パリパリシリーズは空気を吸い込む設計で、空気を漏らさないようにするためのパッキンがなく、においが外に漏れない構造になっています。このパッキンがないことで、操作性も向上し、お手入れもとても簡単です。
お子様や、ペットがいる家庭でも使用できるように安全を配慮し、製品が倒れたり、製品上部のみを床に置いても、動作しない設計になっています。採用しているPTCヒーター自体の最高温度も220℃までの設定となっています。また、誤って取手を持ち上げても動作しない設計になっており、異常時には、出力を全て遮断する温度検知もしています。
処理物が付着しやすい箇所については、材料に抗菌剤を配合し雑菌の繁殖を抑制しています。更に、製品の駆動ユニット周りに使用されている材料はエンジニアリングプラスチックを使用しており、耐熱性、耐久性に優れています。
※エンジニアリングプラスチックとは・・・100℃以上の高温の環境で長時間使用できるプラスチックのこと。
製品はA4サイズ程度の大きさでコンパクトです。生ごみを処理する製品とは思わせないお洒落で可愛いスタイリッシュなデザインです。
[毎日使うものだからコンパクトに]
バスケットは三角コーナーの代わりとなり、溜まった生ごみは専用の容器等に移し替えず、バスケットのまま処理が可能です。処理する際の乾燥効率を配慮した穴の大きさ・寸法であり、かつシンクにおいて使用できる形状となっています。これらにより、今までの生活を変えることなく、しかも手間なく生ごみの処理が可能になっています。
[生ごみで手を汚さない]
バスケットに溜まった生ごみを分別する必要もありません。また、60℃から80℃という低い温度で乾燥を行っているため、爪楊枝やスプーンなどの異物が混入しても発火や製品の故障には繋がりません。分別不要で、バスケットをそのまま投入できるため、処理する際は、全く生ごみに触れることがないため、手が汚れません。PCLシリーズにおいては、汚れたバスケットや処理室はスポンジでストレスなく洗えることを考え、丸みを帯びた形状とし、漬け置き洗いができるように設計しています。また、生ごみ以外の貝殻や骨のような硬いものが入っても、生ごみを粉砕する機構がないため、故障などの心配はありません。
[分別不要、何を入れても大丈夫][洗剤につけ置きできるから簡単・清潔]
シマ株式会社は家庭用生ごみ減量乾燥機の開発を始め、PPC-01の開発時に4項目の特許(特許第5060669号)、PCL-31の開発時に15個の項目の特許(特許第5959129号)を取得しています。また、それぞれの特許において特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願も行っています。
安全評価は、日本の第三者機関の一般社団法人電気安全環境研究所(JET)のSJET認証を受けています。また、ヨーロッパ基準であるCE規格にも適合しています。
ご家庭で快適に使用できるよう、様々な研究に取り組んでいます。その一部紹介します。
生ごみのおよそ80%は水分です。生ごみを1日置いておくと雑菌が約10,000倍に繁殖し腐敗の原因となります。生ごみの悩みの原因である水分と雑菌は乾燥させることで、腐敗しないごみになります。
※〈試験機関〉 (財)日本食品分析センターにて測定。
〈試験成績書発行番号〉第17146359001-0101号
乾燥した生ごみは腐敗を抑え、嫌なにおい、虫・コバエの発生を防ぎ、キッチンを清潔に保つことができます。乾燥した生ごみは約5分の1まで軽くなり、汁だれもなくなるため、ごみ出しもまとめて楽に出すこともできます。
乾燥した生ごみを細かく砕き、土に混ぜ、ひと手間かければ有機肥料として使うことができます。また、土に埋めた後の動物の掘り返し被害も抑えることができます。
※香川大学農学部共同実験結果。[有機質肥料として利用]
毎日の生ごみの処理を行っていますが、実はものすごく手間と時間をかけています。多くの方々からご意見を頂き、その悩みを解決するために開発した製品がパリパリシリーズです。
私達はお客様が煩わしさを感じることなく、簡単に、楽に生ごみを処理ができるように、製品の研究・開発を行っています。また、ごみの排出量削減は社会的な課題で、ごみが家庭から発生する段階でも環境保全にアプローチできないかと考えました。家庭から出る可燃ごみのおよそ半分が生ごみで、そのほとんどが水分です。乾燥していない生ごみは、大量の水を運んで燃やしているのと同じでとても非効率で、その解決には生ごみを解決することが必要です。
[社会への貢献]